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犬のがん

癌が犬の死因の中でトップに…

現在、「がん」は犬の死因の中でもトップになっています。環境の変化から寿命が延びたことが大きな要因です。
愛犬の寿命が延びることは、飼い主としては喜ばしいことですが、その分健康管理には気をつけなければなりません。
人間と同じように日常の運動量・食生活・睡眠・ストレスなどの積み重ねで病気になるかどうかも大きく変わってきます。

乳ガン
早期発見のサイン

10歳以上の高齢の雌に多いガンです。チェックは簡単です。5歳以上の犬を飼っている場合には月に1度おなかをなでるついでに乳房をやさしくつまむようにして、しこりの有無を確認します。もし、しこりを見つけたら、小さいうちに診察を受けましょう。乳ガンの場合は1ヵ月で2倍になる場合もあります。

特徴と治療法

血液のガンの一種です。ゴールデンレトリーバー、シェルティそしてシーズーに多く認められます。
無治療の場合の平均生存期間は60~100日というタチの悪いガンですが、早期発見もしやすく、抗がん剤に対する反応(寛解率)も犬で約80%と元気を取り戻すことが可能です。
※心配な方は受付にてがん検診希望とお申し付けください。

肥満細胞腫
早期発見のサイン

愛犬をなでていて、体表のどこかに「しこり」や「腫れ」のようなものに触れる時があります。
そこから出血したり、蚊に刺された跡みたいに皮膚の一部が赤く腫れていたりします。
内臓など、体内の肥満細胞が腫瘍化すれば、嘔吐や下痢、食欲不振が続いたりすることもあります。
高齢の犬には特に注意が必要です。

特徴と治療法

犬の腫瘍のなかで、乳腺腫瘍に次いで多いのが皮膚腫瘍であり、その皮膚腫瘍のなかで最も多いのが「肥満細胞腫」です。
肥満細胞腫は悪性度が高く、もし性質が悪いものなら、体のあちこちに転移している場合は手術ではなく抗癌剤治療となります。
肥満細胞腫は原因が不明のため、確かな予防法はありません。腫瘍が特定部位のみの場合は、治癒率が高いため、少なくとも年に2回、6歳以降になれば、年に3回はがん検診をお受け下さい。

口腔(顎)の腫瘍
早期発見のサイン

口の中にしこりが生じ、物を食べにくそうにします。その他に、口臭が強くなる、よだれがでる、口から出血するなどの症状が出ます。

特徴と治療法

悪性の場合は黒色で、口の中の粘膜や舌に発生します。急速に大きくなり、病気の初期にリンパ節や肺に転移する怖い病気です。ガンが疑われる場合には、しこりの部分だけを切り取るのではなく、周りの健康的な組織も含めて切除します。また、顎に転移している場合には顎の骨ごと切断をしなければなりません。そうすると今後、自力ではご飯を食べることが困難になるため人間のサポートが必要となります。

猫のがん

猫は犬よりも悪性になる割合が高い

猫の腫瘍は、犬よりがん(悪性腫瘍)の割合が高いのが特徴です。
腫瘍は、猫が年齢を重ねるほど発生しやすくなります。これは、高齢になれば気力・体力とともに抵抗力も衰え、また細胞も傷みやすくなるのが理由です。腫瘍ができる原因は、老化のほかに、発がん性の化学物質、紫外線、ウイルス、ホルモン、遺伝などが複雑に関係していると考えられます。とくに猫の場合は、犬よりも悪性腫瘍になる割合が高く、猫と犬では悪性・良性の比率や治癒率に違いがあり、どちらかといえば猫の方が深刻ながん(癌)になりやすい傾向があります。

乳ガン
早期発見のサイン

猫の乳腺は、通常、前肢の付け根から後肢の付け根にかけて左右4対(計8個)あり、乳腺腫瘍は腹部の乳腺にできやすい傾向があります。
腫瘍がある場合、乳腺全体をそっと触ってみると、1つまたは複数個、硬めのしこりが感じられます。腫瘍がある部分の乳頭が赤く腫れ、黄褐色~黄色の液体がにじみ出ることがあります。

特徴と治療法

腫瘍の大きさは様々で、早期に発見した場合は数ミリ程度ですが、病態が進行するにつれて大きくなります。そして、しばしば表面が潰瘍化し、出血を伴うことがあります。
乳腺腫瘍は、1歳未満で避妊手術を受けることで、その発症をかなり予防することができます。しかし、避妊手術後もまったく発症しないわけではありません。日頃からスキンシップを兼ねて猫のお腹を触って、小さなしこりや腫れがないかチェックし、早期発見に努めましょう。

リンパ腫
早期発見のサイン

腫瘍ができる場所にもよりますが、消化管の場合は嘔吐、下痢、食欲低下、体重の減少などが起こります。
心臓の前方にある胸腺というリンパ器官に発症する場合も多く見られます。
これは胸のなかに水がたまり(胸水)、肺を圧迫して、呼吸困難になります。
猫がリンパ腫にかかるピークは二つあります。2~3歳という若い時期と5~6歳以降の老齢期です。若い時期に発症するリンパ腫のほとんどが猫白血病ウイルスによると考えられています。

特徴と治療法

猫に一番多く見られる癌です。多くは猫白血病ウイルスが原因だと言われています。また、このウイルスがリンパ腫を引き起こすことは明らかになっています。他には猫エイズウイルスにかかっている猫も発症の危険性は高いといえるでしょう。
他のガンのように、自分の細胞がガン化して起こることもあります。
リンパ腫の治療では、一般的に薬による治療をします。抗癌剤による治療で、約60%以上のネコちゃんに体調の改善が見られます。

皮膚がん(扁平上皮がん・繊維肉腫)
早期発見のサイン

白い猫の耳や鼻、皮膚、口腔内に多くみられます。皮膚がただれたり、出血をしたりします。かさぶたができても取れてしまうので血が出てジュクジュクとしています。口にできた場合は食欲が無くなりやがて体力が弱まっていきます。比較的発見しやすいので、少しでも異変を感じたらご相談ください。

特徴と治療法

なるべく早い時期に外科的切除を行います。切除後に放射線療法を実施します。抗ガン剤は効果的ではありません。白い猫は日光の紫外線の日照と関係しているので、あまり屋外に長時間出すことは、子猫の間から気を付けた方が良いとされていますが黒い猫でも発症する場合はあります。

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