猫の癌
猫は犬よりも悪性になる割合が高い
猫の腫瘍は、犬よりがん(悪性腫瘍)の割合が高いのが特徴です。
腫瘍は、猫が年齢を重ねるほど発生しやすくなります。これは、高齢になれば気力・体力とともに抵抗力も衰え、また細胞も傷みやすくなるのが理由です。腫瘍ができる原因は、老化のほかに、発がん性の化学物質、紫外線、ウイルス、ホルモン、遺伝などが複雑に関係していると考えられます。とくに猫の場合は、犬よりも悪性腫瘍になる割合が高く、猫と犬では悪性・良性の比率や治癒率に違いがあり、どちらかといえば猫の方が深刻ながん(癌)になりやすい傾向があります。
乳ガン
猫の乳腺は、通常、前肢の付け根から後肢の付け根にかけて左右4対(計8個)あり、乳腺腫瘍は腹部の乳腺にできやすい傾向があります。
腫瘍がある場合、乳腺全体をそっと触ってみると、1つまたは複数個、硬めのしこりが感じられます。腫瘍がある部分の乳頭が赤く腫れ、黄褐色~黄色の液体がにじみ出ることがあります。
腫瘍の大きさは様々で、早期に発見した場合は数ミリ程度ですが、病態が進行するにつれて大きくなります。そして、しばしば表面が潰瘍化し、出血を伴うことがあります。
乳腺腫瘍は、1歳未満で避妊手術を受けることで、その発症をかなり予防することができます。しかし、避妊手術後もまったく発症しないわけではありません。日頃からスキンシップを兼ねて猫のお腹を触って、小さなしこりや腫れがないかチェックし、早期発見に努めましょう。
リンパ腫
腫瘍ができる場所にもよりますが、消化管の場合は嘔吐、下痢、食欲低下、体重の減少などが起こります。
心臓の前方にある胸腺というリンパ器官に発症する場合も多く見られます。
これは胸のなかに水がたまり(胸水)、肺を圧迫して、呼吸困難になります。
猫がリンパ腫にかかるピークは二つあります。2~3歳という若い時期と5~6歳以降の老齢期です。若い時期に発症するリンパ腫のほとんどが猫白血病ウイルスによると考えられています。
猫に一番多く見られる癌です。多くは猫白血病ウイルスが原因だと言われています。また、このウイルスがリンパ腫を引き起こすことは明らかになっています。他には猫エイズウイルスにかかっている猫も発症の危険性は高いといえるでしょう。
他のガンのように、自分の細胞がガン化して起こることもあります。
リンパ腫の治療では、一般的に薬による治療をします。抗癌剤による治療で、約60%以上のネコちゃんに体調の改善が見られます。
皮膚がん(扁平上皮がん・繊維肉腫)
白い猫の耳や鼻、皮膚、口腔内に多くみられます。皮膚がただれたり、出血をしたりします。かさぶたができても取れてしまうので血が出てジュクジュクとしています。口にできた場合は食欲が無くなりやがて体力が弱まっていきます。比較的発見しやすいので、少しでも異変を感じたらご相談ください。
なるべく早い時期に外科的切除を行います。切除後に放射線療法を実施します。抗ガン剤は効果的ではありません。白い猫は日光の紫外線の日照と関係しているので、あまり屋外に長時間出すことは、子猫の間から気を付けた方が良いとされていますが黒い猫でも発症する場合はあります。














