ペットが癌と診断されたら?
言葉を話せない動物の命はあなたが守るのです
近年ペットの平均寿命の延びに伴い、腫瘍等の病気も増加傾向にあります。
犬や猫は人間の5倍以上のスピードで一生を終えることになるので、一度癌になると、その進行もやはり5倍以上早いです。動物は昔と比べて環境も良くなり高齢まで生きられる様になりました。
腫瘍(がん)の発生場所も体の表面や、口の中、あご、乳腺部と発見しやすい場所であるため日頃のスキンシップが重要となってきます。しかし見た目だけでは確認できない部分(体内)にある場合もあるので、定期的なチェックが重要です。
腫瘍はすべて悪性とは限りません。年をとると「腫瘍(=しこり)」が出てくる子もいます。腫瘍の正体を明確にし、切除が必要な場合は手術をしますが、腫瘍が良性で手術をする必要がない場合は腫瘍を切除しない場合もあります。
悪性腫瘍の場合、手術は最初が一番肝心です。ペットの状態や腫瘍によりその抗癌剤の種類や投与量は変わってきます。
動物は言葉を話せません。「痛い」「いやだ」「食べたくない」と言ったサインは飼い主様が気づいてあげなければいけません。
そのサインを見逃さず、少しでもおかしいな?と思ったらまず獣医師に相談してみましょう。
腫瘍癌の検査を受ける前に
癌治療を開始する前に様々な検査を必要とします。大切な家族の命をお預かりしますので飼い主様にはご不明点や治療内容についてしっかりとご説明を行った上で治療を開始致します。
がん治療を開始する前にどのような種類の癌で何が一番効果的なのかしっかりと把握する必要があります。
血液検査やレントゲン検査等何のために検査をするのか、しっかりとご説明した上検査に進んで行きます。
当院では、電子内視鏡(ジャスティア)を取り入れ最新のデジタル技術による検査結果をもとにペットに負担の少ない方法で検査を進めていきます。
ペットにとって病気を治療するための検査も病院はおうちにいる環境とは異なるのでさらにストレスがかかってしまいます。
またペットの年齢や体の大きさによっても体にかかる負担は大きく異なります。個々に合った負担の掛からない治療を選択していきます。
腫瘍を摘出をした方がこの子にとって良いのか、進行が進んでいて無理に摘出するよりも抗がん剤治療の方が良いか、などを考えます。腫瘍が今後のどのようになっていくか、経過もよくお話しましょう。
残念ながら100%安全を保障する麻酔は現在ありません。個々の体の状態に合わせて麻酔の量や麻酔をするかどうか飼い主様としっかりと合意した上で治療を進めて行きます。麻酔に耐え切れる健康状態でなければ無理な手術をせずに別の方法で治療方法を探します。
検査の流れ
色、形、腫瘍の大きさ、硬さ、周りの臓器にくっついていないか等診察をします。
肥満細胞腫・リンパ腫・メラノーマ(黒色腫)・扁平上皮癌・など一部の腫瘍以外はこの検査で悪性か良性か診断することはできません。
針生検・レントゲン検査・超音波検査をしていきます。
近くのリンパ節をチェックします。例えば腕の場合は脇をチェックします。リンパ節の大きさ・硬さを見ます。
肺、内臓への転移の確認をします。転移が見つかった場合、各部位の進行具合を調べます。
できるだけ少ない検査で終わらせてあげたい思いですが、より適切な治療を進めていくためにご協力して頂いております。ペットたちには「我慢させてごめんなさい」という思いです。見守っている飼い主様も辛いとお察しします。
ペットの年齢や状態を見ながら腫瘍とどのように向きあっていくか飼い主様としっかりと相談し治療を進めて行きます。



















