去勢・避妊手術
避妊・去勢手術のメリット
【最適期】犬の場合:生理(発情)4回まで
猫の場合:2歳まで
女性ホルモンが関係する乳腺腫瘍・子宮蓄膿症等の病気を予防できます。
【最適期】生後6ヶ月から8ヶ月頃
おしっこをいたるところへスプレーしてしまう癖が減ります。
睾丸を摘出するので男性ホルモンが原因となる前立腺の病気、精巣・肛門周辺の腫瘍、会陰ヘルニア・生殖器の病気、前立腺肥大症などを防ぐことができます。
発情のストレスから解放されることが大きいです。
手術後は発情に伴うストレスがなくなるので精神的に安定した生活を送れます。
「あれ?落ち着いたかな?」と感じる飼い主さんもいますが、変わらない子もいます。
避妊・去勢手術のデメリット
体にあったものをなくしてしまう訳ですので、ホルモンのバランスや新陳代謝が以前と変わってしまいます。
飼い主様による食生活のコントロールが大切となってきます。肥満に注意しましょう。
女の子は子宮、男の子は睾丸を摘出してしまうため、一度手術をしてしまうと元に戻す事はできません。
その子の子孫を増やしたい方はよくお考えになってから手術をお受け下さい。
自然のままで育てたい、大切な子の身体にメスを入れたくないなど、飼い主様によりいろいろな考え方があると思います。
将来の事を考えながら、ペットにとって避妊・去勢手術が必要かどうかしっかり考えましょう。
不安なことや疑問点などお気軽にご相談ください。
避妊・去勢手術の麻酔のリスクと安全性
私は手術をして成功すればどのような、どんな方法を選択しても良いというわけでは無いと考えています。動物病院によって避妊・去勢手術の方法もさまざまです。
例えば、糸が体に吸収されて抜糸が不要であるものであったり、抜糸が必要なものであったり種類もたくさんあります。
ペットに負担ができるだけ少ない最善な方法をして治療をしていくことが大切だと考えています。人間でも手術は怖いのに小さな身体に手術をするのですからより細かな心遣いが必要です。昔はメスを入れてお腹を開く方法でしたが、医療が進みひとつの傷が細小で約2cm~と傷口が小さくなり、痛みが少なく、動物たちの身体への負担が少ない手術方法を選択できるようになりました。
一方で去勢・避妊手術に使用する麻酔について残念ながら100%安全を保証しているものは存在しません。
ですので、ペットの年齢や健康の状態をチェックし、「この子は麻酔をしても大丈夫な健康状態か」「この子にとって手術は本当に必要であるのか」など飼い主様とよく相談した上で手術をしていきます。
当院の去勢・避妊手術に対しての治療方針
手術に関して、手術前の健康状態や麻酔の安全性も大切ですが、術後の経過もとても大切です。
例えば、手術後に猫ちゃんが糸を引っ張ってしまった、稀に術後の糸が異物として反応して腫瘍ができてしまったという報告もあります。
当院では去勢・避妊手術後の糸が残ることによって異物に反応する事を防ぎ、術後を良好に過ごしてもらうために体内に糸を残さずに、手術ができる「GYRUS Medical社製のPKシステム」を導入しました。
このシステムの導入により、電気メス・レーザーメス等では不可能な直径7mm前後の動静脈までを含む組織を塊として、血管クリップ・結紮糸を使わずに瞬時に確実にシールする(固める)ことが出来ます。
イメージとしては、パイプの両端をつまんで水の流れを止めるというイメージです。
体内に糸が残らないので異物反応が無く、動物だけでなく人間の手術でも導入されています。
岐阜で導入している動物病院はまだ少なく、手術後の安全性を高めています。
※縫合糸肉芽腫(縫合糸反応性肉芽腫)とは?
手術の際に使用された縫合糸が原因でおきる肉芽腫(かたまり)のことを言います。
あらゆる素材の縫合糸を使用しても体にとっては「異物」とみなされ、異物に対する組織の反応で起こってしまうのです。
この組織反応が過度に生じることで肉芽組織ができてしまったものを、「縫合糸(反応性)肉芽腫」と呼んでいます。
ここまで掲載する必要は無いかもしれませんが、より当院の治療方針を分かっていただきたい思いから、糸の種類もお伝えします。
疑問点やご不安な点は是非ご相談下さいね。
- マキソン糸(溶ける)
- ナイロン糸(体に吸収されない)
- ステンレス糸(体に吸収されない)
手術を受ける子へのお願い
手術前12時間以上の絶食をお願いしています。
前日の18時以降は(飼い主の方の帰宅時間や都合により多少異なりますが)、食事を控えていただきます。
水は 当日の朝から飲ませないようにしてお連れいただいています。手術後は、メスの場合、傷口を保護するために、腹帯をしたり、バンテージをすることがありま す。
退院時には、いつも使用しているケージをお持ちください。
お家に帰っても、すぐにケージから出さずに、落ち着いてからケージの入り口を開け、自分から出てくるまでそっとしておき、徐々に慣らすようにしてください。「手術をよくがんばったね」と褒めてあげてくださいね。


















